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第3日目(20150528)

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    第12番焼山寺第3日目(20150528)_b0156451_2352286.jpg
・第11~12番は「遍路ころがし」といわれ、13kmの険しい山並みが続く。
・その中間点に「柳水庵」という大師伝説のオアシスが旅人を憩わせる。
・さらに2kmほど行く峰の先端に「一本杉庵」がある。大師が阿弥陀如来を感得された名跡であり、また大きな青銅の大師像は歩き遍路を迎えてくれるご褒美の景観(車では行けない)と言われている(注2)。(写真:一本杉庵)
・16時ごろ、第12番にたどり着いた。体力の限界であったが、この日の善根宿「すだち館」まではさらに3kmも歩く、これは勘定に入れていなかったので辛い道のりであった。しかし、以下のお蔭がついていた。
・第12番から2kmほど進んだところに、四国遍路発祥の地:杖杉庵(じょうしんあん)がある。伊予の長者で衛門三郎と言う吝嗇で傲慢な男でいた、ある日托鉢に来た僧(実は弘法大師)に非礼を働き追い払います。その罪を詫びるために、衛門三郎は四国八十八ヶ寺を20回巡ったが大師に出会えなかった。21回目は逆に巡ると、この地で、大師に再会したが、三郎は力尽き息絶えてしまいます。大師は三郎の亡骸を懇ろに埋葬し、三郎の持っていた杖を墓標として立てたが、その杖から枝葉が伸び大杉になったと伝えられている(注2)(写真:杖杉庵)。第3日目(20150528)_b0156451_2354068.jpg
・この善根宿「すだち館」は名にふさわしく善意に満ちた老夫婦が仕切っている(温泉浴場への送迎、2食付+相談受付の数々で、3000円)。この宿の成り立ちを聞くと、小さい八百屋を営んでいたが、この近辺には民宿もなく、宿を探すお遍路が多かった。村の分校が閉鎖となって、近くの教員宿舎が空き家となった。そして老夫婦の善根アイデアで民宿が誕生したとのことだ。
*2:川崎一洋、「四国『弘法大師の霊蹟』巡り、セルバ出版

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by houro-ki | 2015-06-07 23:55 | 自選エッセイ集  

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